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【ASP】来てくれた人たちが「ASPの武道館に行ったんだ」っていうのを自慢できるようにしたいと思ってます。

2024.05.03
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音楽
インタビュー
ニューシングル「Black Nails」をリリースしたASP。今は5/5 Zepp DiverCityまでのZeppツアーの最中ですが、5月後半からは47都道府県ツアー 「ASP complementation plan B」も発表され、さらにその間には各地でのフェスやイベント、8月にはイギリス公演も控えています。それもこれも、全ては10月8日に控える日本武道館公演のため! プレッシャーもありつつ忙しい日々を過ごしているメンバー7人に、楽曲のこと、ツアーのこと、武道館のことなどをお聞きしました!


カッコよくて、ライブでも武器になる楽曲、それが「Black Nails」!



──さっそく楽曲のことからお聞きします。まずは「Black Nails」ですね。
 
ナ前ナ以(以下「ナ前」) 「Black Nails」を初めて聴いた時は、すごくライブにもってこいの曲を作ってもらったなって思いました。ならず者(ファンの総称)も好きそうだなって思って。いつどこで流れても、本当に爆発してくれるような、盛り上げてくれるような超カッコいい曲です。

ユメカ・ナウカナ?(以下「ユメカ」) 「Black Nails」は……マジで個人的なアレで申し訳ないんですけど、本当にシンプルにAFJBさんのことが私はもともと好きで。ASPに作ってもらいたいなみたいなことを勝手に思って聴いたりとかしてたんですよ。なので今回やらせてもらえるってメールもらった時に、マジで普通に声出して喜んで、「やったー!」と思って。で、楽曲が届くじゃないですか。もうその時点で本当に高鳴る胸止まらなくて。やっぱりもともと好きだったアーティストさんっていうのもあって、曲の展開だったりとかも「うわー! らしいな」って思っちゃう自分がいて、でもそれを自分たちで歌ってどう生かしていけるのかな、みたいなところはちょっと不安だったりとかもしたんですけど、「AFJB×ASP」で爆発的なものを作れるようにっていうのをレコーディングの時にめっちゃ思ってて、それはできたんじゃないかなっていうのは思います。
 
──いつも以上にテンションがすごいですね(笑)。
 
ユメカ 本当ですか? もう、そりゃそうですよ! こんないい曲作ってもらっちゃって! いや、すみません……(笑)。



チッチチチーチーチー(以下「チーチー」) 「Black Nails」は、本当に最初のイントロからめちゃくちゃカッコよくて、サビが来てまた展開があってというところとかすごく面白くてカッコいい曲だなって思ったんですけど、ライブ中にやって、もう1段階テンションを上げてくれるきっかけになる曲なのかなってすごく思ったし、このリズムに合わせてノってるだけで「恥」を忘れるっていうか、自分的にそういう何か……ギュウギュウに押し込められたところで頭を振ったりする世界とはあんまり縁がないだろうなと思ってたんですけど、この曲はそういう気持ちを引き出してくれるような曲で、歌っててもならず者のそういう部分を引き出せたらいいなって、すごく思いました。
 
マチルダー・ツインズ(以下マチルダー) 私は初めて聴いた時に、もうすごいゴリゴリした感じで、脳汁が止まりませんでした(笑)。歌詞も、最初の方に「うちらASP」って入ってたり、「WACK」って入ってたりとかして、歌っててすごく心強くなるし、実際ライブでやってみて、本当にライブでさらにカッコよくなる曲だなって思いました。「Black Nailsで 引っ掻き Headbang」ってところはみんなで一緒に手を上下に振る振りをやってるんですけど、ならず者たちも一緒にやってくれたりして、これからもっとライブ映えしそうだなと思って、これからも楽しみな曲です。

ウォンカー・ツインズ(以下「ウォンカー」) 最初にデモをいただいた時に、すごく勢いがあるというか、これから加速していくような感じがしていたんですけど、どこか近未来感というか、自分がどこかに連れていかれてしまうような未来の感じもあるし、でもASPらしくパンクな部分もあるし、新しい楽曲でもあるなと思っていて。歌詞も韻を踏んでて、メンバーそれぞれの歌割りが歌い繋いでいくような感じでAメロを歌って、全員で歌うみたいな、少しずつの歌割りになっているのが面白いし、今まであんまりなかったので、どんどんみんなで歌のバトンを繋いでいくっていうのがライブでも見応えあるなと思ってますし、ライブでやってても、お客さんと一緒になれる、武器になるような楽曲だなと思いました。
 
リオンタウン(以下「リオン」) この曲は、Zeppツアーで今のところ2回やったんですけど、曲が終わった後の拍手とか、お客さんの声とかが2ヶ所ともすごく大きかったのがすごく印象的な曲で、やっぱりならず者にも新曲に期待してくれてた方もいて、その期待を超える曲になるのかなってすごく思ったのと、あとこの曲でASPを知ってくれた方には、ASPに「カッコいい」っていう印象をつけてくれる曲なんじゃないかなと思いました。
 
モグ・ライアン(以下「モグ」) 初めて聴いた時に、ラップとロックな感じがこんなに融合してこんなにカッコいいものができるんだなっていうのが、すごくいいなって思って。ASPもラップ系の曲を歌わせてもらうようになって、ラップの曲が増えてから好きになってくれたならず者も、前からパンクロックな感じが好きな方も、どっちもいるんですけど、その両方が隔たりなく、全員が楽しめる曲だなって思ったし、すごくライブするのか楽しみでした。
 
──このまま続けて行きます。カップリングの「ジャ・パ・ニーズ・ガール」はどうでしょう?
 
モグ こっちを初めて聴いた時に思ったのは、ちょっと昔の日本のアニメとか、ボカロとか、ニコニコ動画時代みたいなのをすごく思い出して。感情的に歌うものだけじゃなくて、何かを表現したりとか、ちょっとかわいい感じがあったりとか、今のASPだったらいろんな表現ができるだろうなって思っていた時にこの曲が来たのが、すごくうれしかったですね。この曲もゴリゴリで、めっちゃシャウトしました。
 


リオン この曲はシャウトが多くて、「クレイジーキャット」って歌詞のところはみんな歌ってみんなシャウトしてるんですけど、レコーディングでもみんな振り切っていて、そうやってみんなが振り切れるっていうのがASPの強みの一つなのかなって思いました。あと一番最初の「ジャ・パ・ニーズ・ガール」という歌詞のところは7人の声が入ってるんですね。ここはみんながシャウトしてるけど、バラバラじゃなくて、一つのグループなんだっていう仲間意識みたいなのをすごく感じられて、好きな曲です。
 
ウォンカー 私も最初、7人で歌い出しっていうのが面白くて楽しいなって、ライブしてても思ってて、振り付けもすごくかわいらしくて面白い感じなので、ぜひ見てほしいなって思います。シャウトのレコーディングの時に、AFJBさんから「ブチ切れてほしい」っていっぱい言われて、本当にブチ切れたんですよ。「ブチ切れながら『クレイジーキャット』のところを歌ってほしい」ってすごく言われたので、ライブでも“ブチ切れクレイジーキャット”が聴けると思うので、皆さんぜひライブで感じてみてほしいです。そんなそれぞれシャウトが重なっていって面白いので。
 
──ライブだと、よりブチギレやすそうですよね。
 
マチルダー この曲は、サビはめちゃめちゃキャッチーでかわいいんですけど、そのサビに入ってくるまでが、「クレイジーキャット」ってシャウトしてたりとか、かわいさの中に毒があるような感じがして、個人的にすごく素敵な曲だなって思ってます。さっきもリオンが言ってくれてたんですけど、シャウトの部分があるからこそ、ただ歌うだけじゃなくて、この曲の世界の一部になるっていうのがすごい大事なんだなって、この曲で改めて思いましたね。
 
チーチー サビが、チルちゃんも言ってくれてたんですけどかわいくって、ちょっとプリプリした感じがしてて、そういう曲と、なんかシャウトってかけ離れてるというか、イメージ的に何か色とか真反対だなって今まで思ってたんですけど、それがこの1曲で一緒になったら、こういう楽しいというか、面白い曲になるんだなっていうのを知ったし、レコーディングからメチャクチャ楽しくて、一つのマイクに向かってみんなで歌ったりとかしたのが楽しかったんですけど、でもシャウトがあるみたいに、ただ楽しいだけじゃなくて、カッコいい雰囲気とかも出せたら面白いなって思います。

ユメカ ミクスチャーロックっていうものの幅が広がったというか「ここあったか!」みたいな。確かにASPらしい感じもあるけど、そこは行ってなかったなみたいなところだったというか、すごくAFJBさんだけでは作れなかった気がするというか、ASPの声があったからこの曲ができたっていうのが、自分的にうれしくて。きっと男性の声では出し切れないよさを自分たちが作れたのがうれしかったですし、個人的に、かわいいものがグチャグチャしてるのが好きなので、もうそれが詰まった感じというか、聞けば分かるんですけど、そんな感じがもうワクワク止まらなくて、大好きな楽曲を今回出させてもらえてうれしいなって思います。
 
ナ前 今までASPでいただいた曲の中で、歌詞は一番意味が分からないものをもらった気がします。歌詞は全然意味分かんないのに、聴いたりライブでやると、やっぱかわいいなっていう感想が一番に出てくる不思議な曲です。「クレイジーキャット」っていうフレーズだって全然意味分かんないけど、かわいいので好きです。
 
 
レコーディングで「ブチ切れる」ために、思い出した出来事とは?
 
 
──特に「Black Nails」は、最近の曲からの流れもあって、ASPの方向性がより定まってきた感じがしたんですが、皆さんとしてはどうですか?
 
ユメカ 曲のジャンルとかはよく分からないですけど、打ち込みとかスクラッチみたいなミクスチャー音楽みたいなのだけじゃなくて、それだけじゃないというか、ロックが入ったりとか、「そこじゃない何か」に挑戦してみたりする、そこだけじゃない何かも掴んでいけるのがASPの良さになってきてるのかなっていうか、さらに面白いものをこれからも挑戦していけるようなワクワク感が広がったかなっていう感じはしました。
 
──しかもずっと共通してるのは、めちゃめちゃテンションが高いですよね。このテンションの高さがASPらしさというか、「ASPといえばこれだよね」みたいな感じにかなりなっているというか、もうこれで突き進むんだなみたいな感じがすごくしました。
 
ウォンカー 確かにメジャーデビューして以降、レコーディングする時に必ずと言っていいほど「バイブス」のことを言われたり、「カマしてください」って言われることが多くなって、自分たち的にもそういう意識が大きくなったなっていうのがあって。自分も練習する時には、この「Black Nails」とか「クレイジーキャット」のところもそうですけど、事前に温めておくというか、自分の中での気持ちを作っておいて歌うってことがすごい大事だなと思っていて。気持ち的に高めることとか、「バイブスを上げて」っていうのは最近もよく言われてるんです。
 
──そういう時、どうやってテンションを上げてるんですか? 何かをイメージするとかあるんですか?
 


マチルダー よくレコーディング前の練習の時にウォンカーの部屋に集まって、「ちょっと今日はギャルになってやってみよう」って言って、ギャルを憑依させたりだとか、誰かを憑依させてやりきるっていうのが、いい練習方法になってます。
 
ウォンカー ラッパーの声まねをするとか。「クレイジーキャット」とかはギャルっぽい感じもあるので、そういう画像とか見て、「私はこの人だ」って自分の中で信じ込んで演じさせて、気持ちを作るっていうのをやってました。
 
チーチー 私は「憑依」まではいかないんですけど、誰かを見て真似するとかは確かにあるかもしれないですね。バイブスが上がってきたなっていうところでは、私は振り付けをさせてもらってるんですけど、「もう1個上がっていく」っていうのが、新曲が増えるにつれてどんどんできてきているんですね。「1個前の曲だったら、この振り付けはハマらなかっただろうな」みたいなテンション感がどんどん上がってきてるのが面白くて、次の新曲とかまだ分からないですけど、いっぱいバイブスを上げられるような振り付けを準備しておかなきゃいけないなって思ってます。
 
──これから先ももっと上がっていきそう?

チーチー 上がっていくというよりは、この「Black Nails」みたいに違う方向性とかジャンルになっても、何が来てもいいように準備していきたいなって、最近すごく思います。
 
──先ほど、「ジャ・パ・ニーズ・ガール」のシャウトの時に「ブチ切れる」という話がありましたよね。レコーディングブースでブチ切れるのってなかなか難しいと思うんですが、「私はこうやってブチ切れた」とかありますか?
 


ウォンカー ブチ切れたというか、自分の中で怒ってることを思い出してやりました。それが、ちょっとあんまりよろしくないことかもしれないんですけど……遠征帰り、4日間連続ぐらいでライブをして、ちょっとクタクタの体で電車に乗り込んだんですね。でも満員電車で座れないという時に、目の前のカップルがイチャつき出して、本当に怒り狂って「そこどけよ!」っていう気持ちでメッチャ怒ったのを思い出して、そのテンションで「クレイジーキャット!」って叫べました(笑)。
 
ユメカ あの時ってそうだったんだ!(笑)
 
──そのカップルは別に悪いことはしてないんですけどね(笑)。
 
ウォンカー はい、ごめんなさい(笑)。
 
ユメカ いやいや、いいシャウトでしたよ!
 
ウォンカー あの怒りを「クレイジーキャット」に昇華できてよかったなと思います。
 
チーチー 私のレコーディングの時は「ブチ切れて」とは言われなかったんですよ。でも私が一番最後に録ったから、7人分のシャウトをずっと聞いてたので、「全員のを超えるぞ!」みたいな気持ちだけでした。
 
──先ほどから出ていますが、AFJBの方々とはレコーディングも一緒で、ディレクションなどもされたわけですね。それがどうだったかは……これはユメカさんに聞かなきゃダメみたいですね(笑)。
 


ユメカ もう~……やばいっすよ! ディレクションで、ヘッドホンから声が聞こえてくるわけじゃないですか。それがもう、カッコいい~!(絶叫) 1回1回緊張しちゃって。でも、お仕事中に好きっていうのを伝えるとキモいじゃないですか。そういうのはあんまり好まない人も多いかなと思って、私は「全然平気ですよー」みたいな感じを出してたんですけど、スタッフさんが「この子、AFJBさんのこと好きなんですよ」って言ってくださって……写真撮ってもらって!(頭を抱えて突っ伏す。その様子に他のメンバーは笑い出す)危うく「ユメカ・ナッタ」ちゃんになるとこだったんですけど、何とか大丈夫でした。夢はまだまだあるんで。
 
──夢が全部叶ったら、ヤバいことになるんですか?(笑)
 
ユメカ はい。全部叶った「ユメカ・ナッタ」ちゃんになるんですけど、まだ夢はあるので、「ユメカ・ナウカナ?」ちゃんは続けさせてもらいます。でもホント危なかったです! いやでも、ホントにシンプルにライブとかもめっちゃカッコいいアーティストさんなので、曲をいただけるってだけでうれしいのに、しっかりレコーディングのディレクションもしていただいて、そのおかげでシャウトとかも出たりとか。私とかはシャウトも慣れてたりするんですけど、今まで見たことないASPを見れたりとかさせてもらったので、本当にもうこれほどはない幸せな日でした。まだまだ頑張ります。
 
──他の方は……って言っても、ユメカさんの後は話しづらいですか(笑)。
 
ユメカ でも、モグちゃんとかはそれこそ何か新しい経験だったんじゃない?
 
モグ はい。ラッパーの方なので、めっちゃイカついのかなとか、怖いのかな?とか思ってて。ラップはあまり聴いてこなかったので、「実際どうなんだろう?」ってドキドキしてたんですけど、実際レコーディングしたらメッチャ優しくて。すごいいっぱいシャウトしたんですけど、「何回もシャウトさせてごめんね」とか「ノド痛くない?」とか聞いてくれて、優しい人たちなんだなって思いました。
 
──ラッパーに対する偏見が解けましたか?(笑)
 
モグ 偏見ではないんですけど、カッコよくて優しいんだって分かって、ギャップ萌えしました(笑)。ラップって、歌詞が強いじゃないですか。そういう自信満々の感じがあんまり自分にはなかったので、テンション感とかもあんまり分からなかったんですけど、そういうのがAFJBさんと会ってから自然に入るようになって、ASPとして自信を持って歌うというのもすごく楽しいんだなって。ラップの面白さにも気づけて、すごくありがたい機会でした。
 
──ラップとかヒップホップって、「俺ってすげえんだぜ!」みたいな歌詞も多いですが、そういうのにもあまり触れてなかったってことですよね。
 
モグ はい。今までの自分に自信ないタイプの人間なので。自分を卑下するような歌詞のロックばっかり聴いてたんですけど、何か新しい自分を取り込んでラップを歌う楽しさみたいなのを感じて、新しい人格ができました。
 
 
47都道府県ツアー発表! 体調維持のために気をつけることは何?
 
 
──楽曲についてはいろいろお聞きできましたが、ライブ関連の話題も多いじゃないですか。そこもいろいろお聞きしなきゃいけないですよね。今(インタビューは4月18日)、Zeppツアーの真っ最中だと思うんですが、ここまではいかがですか?

チーチー あんなデカい場所でさせてもらうこと自体すごくありがたいのに、武道館のチケットを持っていないと入れないっていう、本当に武道館に向けたツアーみたいなことをこの規模でさせてもらえてることって本当にすごいんだなって思って。ちゃんと人が集まってくれるという想像が正直できてなかったんですけど、今2回やってみて、「武道館のチケットを持ってくれてる人ってこんなにいるんだ!」っていうのを、大きい会場だからこそ確認できるのがありがたいなって思うし、もっと大きい武道館に向けての体制というか、大きい場所が似合う人たちになるためにもっと力をつけていきたいなって、このZeppツアーで思ってます。
 
──今はもう、何をやるにしても武道館に向けてというか、「武道館のことを考えたら……」みたいな感じになりますよね。そんな中で、この後の5/5 Zepp DiverCity公演の見どころは?
 
マチルダー Zepp DiverCityでライブさせていただくのは今回が4回目とかになるんですけど、以前はツアー・ファイナルとかの大きいライブの一つとしてやらせていただいてたんですね。でも今回はツアーの中の1ヵ所としてやるというのが、ある意味新鮮だなってすごく思ってて。今回のZeppツアーは全5ヵ所でけっこう短いんですけど、これまでの4ヵ所を全部凝縮したようなすごいカッコいいライブにしたいなって思うし、武道館と同じ東京でのライブじゃないですか。だから東京近郊の人たちに来てもらえるっていうのはすごくうれしいですし、来てもらえた人たちには武道館を楽しみにしてほしいですし、武道館のためのライブをして、来てくれた人が、「友達誘ってみようかな」とか思ってくれたら、本当にうれしいなって思います。
 
──そしてその後には、47都道府県ツアーという、ドエラいものがやってきましたが。
 


ナ前 超怖いですよね! デーデン、デーデン、デンデンデンデン(「ジョーズのテーマ)……「キャー!」です! 怖いですけど……でも、去年フリーライブツアーを日比谷野外音楽堂の前にやらせてもらったんですよね。チケットは無料で。それをやることで、本当に価値のある日比谷野音になったっていうのが、ASPの中で実績としてあるんですよね、確実なものが。やるからには本当に意味のあるものにさせてもらいたいって思うから、前回の反省も踏まえつつ頑張りたいなと、メンバーとしては思いますね。あと本当に47都道府県行くから気軽に来てほしいですよね。武道館に向けてっていう名目だけど、本当に全国で会いに来てくれるのはすごくうれしいですね。自分とこに来る人たちはうちの県に来るんだみたいなね、人たちも多いですからね。

──ツアー自体も長丁場だし、最後には武道館も控えていて、しかもその間にフェスとかイギリス公演とかも入ってくるじゃないですか。だから体調管理、健康管理も大事ですよね。ということで、自分が体調管理のために気をつけていることを、お一人ずつ教えていただけますか?
 


モグ 私は……お菓子だけの食生活をやめるってことですね。ホントにグミしか食べなかったって日もあるので、やめたいと思います。

──やめられますか?

モグ ……いや、やめられないかもしれない……(笑)。
 
ユメカ やめてください。
 
モグ 頑張ります。
 
リオン 私は絶対に風邪とかひきたくないし、体に菌を入れたくないので、毎日鼻うがいをします。
 
ウォンカー 私たち(マチルダーと)は今、同じ髪色と髪型なんですけど、きっと47都道府県とか回ったら髪の毛がパサついちゃったりとか傷んじゃったりとか、ちょっと今も中間の毛が切れちゃったりとかしてるので、ちょっとウルツヤの方に立ち向かいたいなと思っています。きっとこれから、ありがたいことに忙しくなると思うんですけど、気をつけて、髪の毛を維持できるように頑張ります。
 
マチルダー 私も食生活なんですけど、モグちゃんのとは逆で。体力をいっぱい使う期間だと思うので、その分深夜とかにラーメン食べる口実になるんじゃないのかなと私は思っているので、深夜にラーメン食べたりアイス食べちゃおうかなっていう気持ちはあります。
 
──ああ、食べよう!という方ですね(笑)。
 
マチルダー はい、食べます! たくさん食べて折り合いをつけていかないといけないので。
 
モグ 食べた方が、精神的に安定するからね(笑)。
 
──よくないとされることでも、ルーティーンになってるんだったら、そっちをやった方がいいというのもありますからね。
 
モグ そう思ってました(笑)。
 
チーチー 私は睡眠を丁寧にしたいなって思ってます。睡眠があってこその毎日だと思うので寝るっていう行動を丁寧にするために、ちょっといい枕を買うとか、アイマスクをつけて寝るとか、音を遮るとかいろいろ試してみたいなと思います。
 
ユメカ 私は、声を出しすぎない! これは本当に、ボイトレの先生に本当にガチに言われてるんですよ! 私生活であんまり喋り過ぎるなと(笑)。それこそフリーライブツアーの時に、「もう必要最低限しか声を出さない方がいいよ」って言われて! 磨いて磨いて磨いて、出すときに出すっていうのを頑張れるようになりたいなと。省エネで! ……今だって、この数分だけでも、いーっぱいしゃべってますよね!(笑)
 
──というか、この取材が始まってから一番しゃべってますね(笑)。
 
ユメカ やっぱそうなんですよね! 「バッテンマスク」みたいなのがあった方がいいですかね? もうしゃべっちゃダメな時間ですよ、みたいな。
 
チーチー そういうのがあると分かりやすいかもね。
 
ユメカ じゃあ100均で買ってきます!
 
──でも無理に抑えると、それはそれでストレスになりそうですよね。
 
ユメカ ですよね! じゃあ、「声を潰さない程度にしゃべる」でいきます!
 
ナ前 私は心の健康を大事にして、あんまり考えすぎないようにしたいです。物事は宇宙単位で考えなさいって叶姉妹が言ってたので、私も叶姉妹を取り入れて、コスモを感じて過ごそうかなと。
 

近づく日本武道館公演! 私たちはこう進んでいきます!
 

 
──皆さんそういうところに気をつけつつ、新曲も出てツアーも回り、そして武道館もあります。という中で、最後にひと言ずついただけますか?
 
ユメカ 日本武道館に向けて、やっぱりツアーを回っていくと、「ASPの日本武道館」っていうのは夢みたいだったものが、どんどん現実になってる感覚を感じてて。目の前にいてくれてる人ももうチケットを買ってくれてたりとかするし、ツアーのタイトルだって武道館に向けたものじゃないですか。もうこの1年間はそれに向けてでしかないなって思って始まってるんですけど、改めて引き締まったなって感覚がしてます。かつ、回ってくのを見てて、このならず者たちと一緒に武道館に行けるのかっていう心強さみたいなのを、Zeppツアーを回らせていただいてて本当に思うことがあって。今は、会場が大きい分、公演は少ないツアーを回らせてもらってるんですけど、この次は規模がすごく広くなるので、新しく出会った人とかにも、今度は「武道館にもう1人2人連れて行きたい」って思わせないといけないなって思ってるんですよね。けっこう移動距離も長かったり、期間も長かったりとかするんですけど、マジで1ヵ所1ヵ所、一緒に「With Rogues」していきたいよっていうのを本当に伝えていけたらなと思ってます。武道館にたくさんの人を迎えたいです。どうかよろしくお願いします!

リオン 武道館までに47都道府県ツアーがあって、ASPで日本一周するっていうのは本当にすごいことだし、思い返した時にもやっぱり2024年は武道館があったとか、47都道府県回ったとか、そういう大きな年になるから、私たちもならず者もスタッフさんも、後からこの年を思い返して「すごく楽しかった」って思えるものにしたいし、そう思えたらすごく力になれるというか。そんな風に、誰かのために頑張る1年にしたいと思います。
 
チーチー 武道館が大きすぎて、発表された時は夢のようだったんですけど、武道館に向けたツアーを回らせてもらったりとか、「武道館どうですか」って聞いていただいたりとかして、本当にどんどん現実になっていくので、現実的に見て、本当にたくさんの人を迎えるために、グループとしても力をつけていかなきゃいけないし、個人としても人を惹きつけられる本当にすごい魅力というか、そういうものを本当に身につけていかないと、武道館のステージに立てても、恥ずかしいというか。たくさんの人を迎えられたっていうことだけじゃなくて、その中身にすごく意味のある日にしたいと思うから、ライブの力もつけていきたいし、毎日をすごく大切に、自分磨きじゃないけど、そういうのも本当に必死に頑張っていかなきゃいけないなって思います。
 
マチルダー 5月から日本全国を回りまして、47都道府県に行くんですけど、その最終目的地が「日本」というか。「日本」っていう国名が入っていて、そこで大きいライブをさせていただけるのがすごくロマンチックだなって、すごく私は感じるんですよ。やっぱりそういう日本武道館という大きな場所だから私は初めて親を呼ぼうかなと思っています。

ユメカ やった!
 
マチルダー みんな、私達の親を見るのをすごく楽しみにしてるんですよ(笑)。
 
ナ前 楽しみ!(笑)
 
マチルダー だから私も、親に楽しんでもらうためにも、誰かのためにも頑張りたいなって思います。よろしくお願いします。
 
ウォンカー 今やらせていただいてるZeppツアーも、ならず者と一緒に武道館に行くっていう感じなんですけど、自分はもっとならず者と、本当の意味で距離とかを縮めなきゃダメだなって思っていて。言い方が合ってるか分かんないんですけど、自分は図々しくならず者と距離を縮めていかないとダメだなと思ってて。普段、自分はオドオドしちゃうんですけど、勇気を出して、一緒に武道館に行けるように強くなっていかなきゃなと思うし。日比谷野音で武道館を発表してから日が経つんですけど、毎日毎日武道館の存在が大きくなってて、夢にも出てきて、コンビニとかでも他のアーティストの武道館ライブの告知とかあるじゃないですか。ああいうのを見ても、ものすごくドキッとしたりとか、自分の脳内の武道館で犯されている毎日なんですけど、でもそれも思い返した時にいい思い出になるぐらい、当日はとてもカッコいい日にできたらいいなと思ってます。
 
モグ 武道館もそうですけど、私たちは大きな会場だったりだとか、挑戦をたくさんさせていただいてて。前回の野音の時、私にとっては野音が全てで、「これで終わってもいい」ぐらいの気持ちになってしまってたんですね。でも武道館はそれだけじゃなくて、その先も見据えて、「もっと大きくなりたいから武道館にも立つ」っていう気持ちがないと、強い気持ちで武道館のステージに立てないと思うんです。ASPがもっと大きなコンテンツになれるように頑張りたいっていう気持ちだし、前は正直、武道館が怖いっていう気持ちがあったんですけど、今は武道館に立てるなんて、こんなに嬉しいことはないっていう気持ちになるくらい、ならずものも一緒に付いてきてくれてて。ならず者と一緒に進めるっていう、今この期間もすごく幸せなことなんだなっていうのも忘れずに過ごして、今までこうやってならず者と駆け抜けてきた日々が台無しにならないように絶対にしたいし、来てくれた人たちが「ASPの武道館に行ったんだ」っていうのを自慢できるようにしたいと思ってます。
 
ナ前 日本武道館っていう、日本中の人が本当に誰でも知ってるような場所に立てるのは、ASPとしてもそうだけど、本当に私個人の人生で自慢ができるくらい、すごく素敵なことをさせてもらえると思うと、うれしいです。今、Zeppツアーを回ってるんですけど、もう私たち7人だけの力じゃなくて、やっぱり会場が大きくなればなるほどできることが増えたり、本当に周りの力ではすごくASPをパワーアップさせてもらってるなっていうのを今すごく感じていて。ツアーのタイトルも「MARCH with ROGUES to BUDOKAN」で、今みんなならず者のことを言ってくれて、それは本当にその通りだから私はもうちょっとプラスアルファで。ならず者だけじゃなくてASPに関わってくれた人、スタッフさんもそうですし、「ならず者」っていうほどではないけどちょっとASPを聴いてくれてるっていう人にも日本武道館まで少しでも関わってくれた人たちと一緒に歩んでいけたらうれしいなって思います。
 
──まずは武道館まで、駆け抜けてください! ありがとうございました!
 

 
 撮影 長谷英史


 
「Black Nails」
2024.05.01 ON SALE

 



47都道府県ツアー 「ASP complementation plan B」 
https://asp-japan.tokyo/news/detail.php?id=1115883


「We are in BUDOKAN "The floor is all ours!!"」
2024年10月8日(火)[東京] 日本武道館
開場/開演17:30/18:30
[問]  サンライズプロモーション東京    
0570-00-3337(平日12:00-15:00)


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高崎計三
WRITTEN BY高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。

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