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【今市隆二】「未来に向けて今の自分にできる新しい表現に挑戦したかった」アルバム『R』で見せた本気と遊び心

2024.06.28
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音楽
インタビュー
三代目 J SOUL BROTHERSのメンバーであり、ソロアーティストとして今年でデビュー6周年を迎えた今市隆二が、6月26日にNEW ALBUM『R』をリリースした。自身のイニシャルをアルバムのタイトルに据えただけに、まさにソロアーティストとしての集大成的な作品になったのかと思いきや、今回のアルバムからクリエイター陣を一新。新進気鋭の作曲家を迎え、新たな試みにも意欲的に挑んだという。取材時はコンセプト・ライブツアー『RYUJI IMAICHI CONCEPT LIVE 2024 RILY'S NIGHT/LOST“R”』の真っ最中、そしてアルバムリリース直後に始まるアリーナツアー『RYUJI IMAICHI LIVE TOUR 2024 “R”ED』を控えているという多忙の中、NEW ALBUM 『R』について語ってもらった。
 

「REALLY LOVE」のテーマは「自分の好きなものとしっかり向き合うこと」
 

 
──6月26日にNEW ALBUM 『R』がリリースされます。ご自身の名前のイニシャルを冠したタイトルということで、どんな意味を込めて名付けたのでしょうか?
 
今市 自分の隆二の頭文字“R”から取ったアルバムです。今年のソロ活動はこの“R”というものをキーにしていて、失われた“R”の最後のピースを探すというストーリー仕立てで去年末にティザーを公開しました。今年の今市隆二の活動を「“R”OAD」と名付けて、というふうに、すべてにおいて“R”が入っているんですね。そういった流れがあっての今回のアルバムなので、今年の自分の活動の集大成でもあり、今の今市隆二のすべてを凝縮したアルバムになっています。
 
──今回のアルバムは収録曲すべてが“R”で始まる単語で統一しているところにもこだわりを感じますが、この構想はいつぐらいから考えていたのでしょうか?
 
今市 去年末ぐらいからざっくり考えていたんですよ。全部を“R”で始まるタイトルに限定するというのは遊び心もありますし、エンタメ的にも面白いかなと。その時はアルバムのタイトルから曲まで全部“R”始まりにしようとまでは思っていなかったんですけど、そうした方がよりエンタメ感もあるし、面白いかなということで決めました。
 
──4月に先行配信された「REALLY LOVE」はボーカルとメロディアスなラップが交差する軽やかな曲だなと感じましたが、今市さんにとってはどんな曲ですか?

 

今市 アルバムを聴いていただけるとわかるんですが、今まで培ってきたものは残しつつ、サウンド面ではガラッと変わえてるんですよね。新しくて若いクリエイターをアルバムの制作陣に迎え入れたりもしていて。新たな表現に挑戦したアルバムの1発目がこの「REALLY LOVE」です。この曲は、今までの自分はやってこなかったようなサウンドなので、今年の自分の活動を象徴する曲になりました。今までもラップのようなものは少しやってはいたんですけど、今回みたいに全面歌ラップっぽいの初めてでしたね。でも出来上がりにはすごく満足していますし、ライブでやるとまた楽しくて、お客さんもすごく盛り上がってくれるので、本当にやってよかったです。
 
リリックには自分のパーソナルな部分も入れさせてもらっていて、かつ言葉遊び的な部分もあるんですよ。「ブライアンにコールL.A.でPizza Party」とか、聴いているだけで楽しそうなワードが散りばめられていて、やっていてすごく楽しいなって思いましたね。
 
──「REALLY LOVE」というタイトルですが、恋愛に限らず好きなものが散りばめられていると感じました。歌詞を書くにあたって思い描いていたことは何ですか?
 
今市 自分の中でアーティストをやっている上での大きい目標として「愛を届ける」というものがあるんですけど、愛っていろんな形があるじゃないですか。それは恋愛だったり、友情もそうだし、家族愛もそうだし。趣味に対してもそうかもしれないですよね。そういう自分の好きなものとしっかり向き合う、ということにフォーカスを当てて書いた曲です。自分の話で言うと、もとはまったく趣味がない人間だったんですよ。でもここ数年で趣味がすごく増えて、デニムにハマったり、バイクにハマったり。もちろん仕事も好きだし、歌も好きだし。そういう、好きなことをやる純粋な楽しさって、大人になるにつれてなかなか感じられなくなると思うんですよね。でも好きなことに真剣に向き合うことも愛だし、純粋に自分の「好き」と向き合ってほしくて、自分が好きなもの、愛を感じるものをたくさん散りばめた曲です。
 
──MVもそうですが、歌詞を見ていてもなんとなく映画を観ているような感覚を覚えました。
 
今市 曲を作る時、YVES&ADAMSの2人と僕の3人であれこれ話し合いながら作るんですね。そういう時って映画を流しながら話をすることが多くて、映像を観てインスパイアされてリリックを作ったりもするので、リリックに映画っぽさがにじむというのはあるかもしれないですね。
 
──曲同様、楽しさにあふれたMVも魅力的でしたが、撮影はどうでした?

 

今市 MVは“ファッション”をテーマに撮ったんですよ。それこそコレクションのような雰囲気で撮りたいなと思って、現場はいい意味でめちゃくちゃフリーでやりました(笑)。普通、MVの撮影って香盤(タイムスケジュール)がキッチリ決まっていて、このシーンはどういうシチュエーションでどの衣装を着て、って全部決まってるものなんですけど、今回のMVは基本的に白バックか赤バックというざっくりとした背景だけが決まっていて、その中でどういう動きをするといったことはその場で決めたんですよね。だから、いつもだったらスタジオに何時に入って、何時からこのシーンを撮るって全部細かく決められていて、リストに分かれているのが普通なんですけど、今回は超ざっくり赤バックか白バックの2つしかない、みたいな(笑)。
 
ファッションがテーマだったのでFENDIのトランクケースを置いてみたり、LOUIS VUITTONのかぶり物を用意したりしてたんですけど、現場でいろいろ試した結果、そぎ落とした方がファッションとしては洗練されてるし、大人感も出るということで、全部外しました。映像が始まって最初のシーンで自分が座っている台座も、最初は別のものだったんですけど、現場に入って実際に座ってみて「違うね」ということで、急遽変わったんですよね。だから本当にその場でクリエイターと自分、モデルの人たちとのちょっとしたセッションみたいな感覚で作り上げた感じですね。
 
撮影ではない時間でもカメラを回していて、モデルたちが遊んでるシーンも、実は撮影するよと言って撮ったものではないんですよ。撮影したものを確認しているところもMVに取り入れたりしていて。だからこそラフでナチュラルな感じが出たんじゃないかと思いますね。実際、現場もすごく楽しい雰囲気だったし、モデルがみなさん海外の方だったので、今回は通訳兼現場盛り上げ係のような方も来てくれて(笑)。その人がメガホンを持って盛り上げてくれたおかげで、みんなのテンションも上がったし、自分も自然と笑顔になれたので、すごくいい雰囲気の中で撮影ができましたね。
 
──MVの見どころやこだわりポイントは?
 
今市 今回、監督と自分とスタイリストの方のセンスをかなり入れさせてもらっていて、映像中に出てくる文字のフォントもファッション雑誌でよく使われるものになっているんですよ。そういった細かいところまでこだわって作りました。普通、映像に文字を入れるとなったらリリックをそのまま使ったりするんですけど、今回は歌詞とは関係のない単語が入っていたりもします。すべてをファッションに寄せて、コレクションのような雰囲気で撮っているので、そういったところにも注目していただきたいですね。

 

──北山宏光さんとのコラボバージョンもアルバムには収録されていますが、どんな経緯でコラボすることに?
 
今市 ミツとはもう7、8年の付き合いで、よく食事に行ったり、一緒にお酒を飲んだりする仲なんですよ。昔からお酒を飲みながら「何か面白いことしたいよね」って話していて。彼もいろいろと環境が変わって、このタイミングなら2人が思っていたこと、面白いこともどんどんできるんじゃないかなというので、お声がけさせてもらいました。前にも自分のラジオ番組に出演してくれたことがあるんですよね。それで、今回も「一緒にやらない?」って聞いたら即「OK」してくれました(笑)。
 
──即快諾だったんですね。
 
今市 そうですね。自分から「やろうよ」と言って、すぐに向こうからも「いいよ、やろうよ」と言ってくれて。そこから具体的な話をさせてもらったんですけど、納期まで時間がなかったから、がんばってスケジュール調整してくれました。タイミングが1週間ズレてたら実現しなかったかもしれないんですよ。でも、向こうもちょうどドラマの撮影が終わった頃だったみたいで、タイミングがよかったですね。
 
──北山さんからは今回のコラボについては何か感想はありましたか?
 
今市 もともと何か面白いことをしたいよねと話していたので、声をかけた時は「すごくいいね」という感じでした。海外だと既存の曲をフューチャリングすることはけっこうラフに行われていて、そういうイメージでやりたいんだよねという話もして。楽曲も、「REALLY LOVE」で一緒にやりたいというのと、自分がイメージするものも伝えさせてもらいました。他の曲も考えたんですけど、自分のイメージ的にこの「REALLY LOVE」がミツのイメージには合う曲だろうし、ミツが参加してくれることでさらに楽しめる曲になるんじゃないかなと思ったんですよね。
 
リリックに関しては、こちらの作り方を話した上でどうやって作ろうかと相談したら、ミツからは全面的に任せると言ってもらったので、自分が思う北山像をYVES&ADAMSにお伝えして、リリックを書いてもらいました。海外だと既存の曲にフューチャリングすることも、その人に合わせて新たにリリックを書くこともけっこう普通にあることなんですよ。ラップパートが追加されたり、2番はフィーチャリングするアーティストがメロディを変えて歌ったり。
 
──「ドームのステージ終わりでSushi」といった、ユニークだけど想像して思わずニヤリとしてしまうリリックが付け足されてますよね。特に北山さんにあてて書いたパートはありますか?
 
今市 やっぱりドームに立てるアーティストって限られてるじゃないですか。そういった中で、ミツもドームに立ってきた人ですし、寿司にもよく行くので。「ドームのステージ終わりでSushi」ってかなりのパンチラインですよね。寿司って日本が世界に誇れる食だし、ワードとしてもパンチがあるし、シャレが効いてる感じもあって、すごく好きなパートです。ただ、好きではあるけど、自分ではこれは歌えないなって感覚的に思うんですよね。ミツがやるからアリなのかなって。2番のリリックは全体的に好きですね。さっきも言いましたが、ミツとは7、8年の付き合いになるんですけど、自分はこの世界でそんなに友達ができるタイプではないんです。(友達がたくさん)できる人もいるかもしれないけど、少なくとも自分とミツはそういうタイプではなかったんですよね。でも、そんな2人がたまたま出会って、仲よくなって、という2人の関係値もこのリリックから感じ取れると思うので、すごく気に入ってます。
 
 
今回のアリーナツアーは“ザ・ライブ”。歌と音楽、パフォーマンスを駆使し“人間”で魅せる
 
 

──いい友人同士なんだろうなということをリリックからも感じられました。アルバムに収録されている他のトラックについてもどんな曲なのか教えてください。まずは1曲目の「RED」から。
 
今市 アルバムタイトルの“R”は自分自身、今市隆二を表しているんですけど、1曲目の「RED」も今市隆二を象徴するワードです。三代目 J SOUL BROTHERSでのメンバーカラーが赤ですし、「RED」という字面もすごく好きなので、だいぶ前から「RED」というワードで表現したいなというのは考えていたんですよね。6月末から始まるアリーナツアーのタイトルも「”R”ED」なんですけど、そのツアーのタイトルを使った曲なので、今市隆二を表現した“R”というアルバムの中でも、特に今市隆二を表現した曲がこの「RED」ですね。だからきっと、アリーナツアーを象徴する曲になるんじゃないかなと思っています。この曲は、気合いですね。ホールツアー『RYUJI IMAICHI CONCEPT LIVE 2024 RILY'S NIGHT/LOST”R”』はストーリー仕立てで、映像を駆使したライブになっているんですけど、アリーナツアー『RYUJI IMAICHI LIVE TOUR 2024 “R”ED』はがっつりパフォーマンスしていこうという気持ちがすごく強いので、そういう自分のアリーナにかける想い、みたいなものが強く出た曲です。

 

──2曲目は「RHAPSODY」。
 
今市 これは今やってるホールツアー『RYUJI IMAICHI CONCEPT LIVE 2024 RILY'S NIGHT/LOST“R”』の1曲目の曲なんですよね。昨年末にティザーを公開して、2024年に今市隆二がどういう活動をするかという世界観を提示させてもらって、その世界を引っ提げた中でのホールツアー1発目の曲なので、すごく情熱的な楽曲になっていて、好きです。「RHAPSODY」という単語の意味は「狂詩曲」。「狂詩曲」らしく予定調和じゃないメロディが入り交じっていて、もしかしたら不協和音になるかもしれないけど、だけどすごく魅力的で惹かれ合う、という情熱的なラブソングを作りたくて作った曲です。
 
──4曲目は「RENDEZVOUS」ですね。
 
今市 今年からクリエイター陣を一新して、avexのプロデューサーも替わったんですけど、その彼が連れてきてくれたのがw.a.uというチームで、彼らと組んで作った曲です。w.a.uチームは今、大学生なんですけど、サウンドの解釈がすごく面白くて、楽曲面で自分の新たな一面を表現できた曲だと思います。この曲も、言ってしまえばラブソングではあるんですけど、w.a.uチームが歌詞も作ってくれていて、すごく面白いんですよ。若い子たちの感覚っていうのか、メッセージ性よりもどちらかというと聴感上の方を重視しているというか。ここのフレーズにはこの言葉の母音がほしいとか、けっこうロジカルな組み立て方をしていて、話をしていて面白いんですよね。サウンドの解釈がめちゃくちゃ今時だなという感じで。一緒にやっててすごく刺激的でした。この曲を作る上でのキーワードは、マイケル・ジャクソンです。自分がマイケル・ジャクソン好きなので、彼の要素をクリエイターチームで解釈して作ってほしいとオーダーしたんですよ。キャッチーさもありつつ、マイケルっぽさもあって、すごく聴きやすい曲になりました。ドライブ中に聴くのに合いそうだなと思います。
 
──5曲目は「RIDE」。
 
今市 これもラブソングなんですけど、「RIDE」というタイトルの曲らしく、歌詞にバイクだったりエンジンというワードが出てきたり、都会的な楽曲になってると思います。この曲は基本的にw.a.uチームのディレクションでやらせてもらったという感覚が強いです。曲を聴いてもらうとわかるんですけど、聴感上をすごく意識してるんですよね。「走れ」というワードに対してもそういうハメ方をするんだとか、自分でも発見が多くて、今までやってきたことがないスタイルの曲です。今回はアルバムのタイトルが“R”で、まさしく今市隆二を表現したアルバムにしようという意識は最初からあったんですけど、いろいろ考えて制作していく中で、常に挑戦してきたのが自分なのかな、と思ったんですよね。今回、クリエイター陣を一新させてもらって、楽曲も新たなトライをさせてもらっているんですけど、だから今回のアルバムは今までの今市隆二を表現してるというよりは、未来に向けて、今の自分にできる新しい表現をやっている、という感じですね。
 
──6曲目、「RE:MIRACLE」については?
 


今市 だいぶ前からゴスペルの曲をやりたい思っていたんですよ。ブラックミュージックが好きで、R&Bやいろんなアーティストを掘っていくと、育ちがチャーチ(教会)という人が多かったりするんですよね。自分もLAによく行っていた頃、実際に教会に行かせてもらって、雰囲気を肌で感じて、すごく素晴らしいんですよ。それで、いつかやりたいと思っていたのが今回叶った、という曲です。そしてこのアルバムを締めくくるエンディングという立ち位置の曲でもあります。タイトルの意味は「奇跡再び」で、希望的な物言いかもしれないですけど、奇跡みたいなことって何度でも起こり得ると思うんですよね。実際、自分も何度も経験してきましたし。いろんな壁にぶつかって、どうしようもなくなっても、そこを踏ん張って、耐えて…。その時は、自分が思い描いていた夢がすごく遠くに感じていたんですけど、その壁を耐えたら、前に思い描いていた夢って叶ってるな、と感じる瞬間が意外とあったりするんですよ。きっと人生ってそういうことの繰り返しなのかって思うんですよね。すべての出来事には絶対に意味があると思っているので。自分は2番の歌詞を書いているんですけど、自分の人生観を歌った曲でもありますね。奇跡って、普通に考えたらなかなか起きないものかもしれないけど、でも、振り返ってみると実は奇跡ってけっこう起きてたんだな、と思える曲です。
 
──現在は絶賛、ホールツアー『RYUJI IMAICHI CONCEPT LIVE 2024 RILY'S NIGHT/LOST“R”』の真っ最中ですが、どんなライブになっていますか?
 
今市 2年前に『RILY'S NIGHT』というものをスタートさせたんですが、これはコンセプト・ライブという位置付けなんです。『RILY'S NIGHT』をスタートしたのには、コロナ禍が大きく影響しています。コロナがあって、ライブができなくなって、人と人との触れ合いや直接会う大切さみたいなものをすごく感じたので、『RILY'S NIGHT』はしっかりコミュニケーションできる場所、人と人とが触れ合える場所というコンセプトでスタートさせたんです。今までだったら途中でお客さんにマイクを渡して質疑応答なんてしないんですけど、そういうことを初めてやったりして、触れ合いに重点を置いてスタートさせたコンセプト・ライブが『RILY'S NIGHT』です。いずれこの『RILY'S NIGHT』自体がブランドになって、長く続けられたらいいなと思ってます。2年前に36公演を終えた時には、自分が想像していた何十倍も素晴らしい場所になっていたんですよね。ファンの人も同じ思いを抱いてくれていると信じていますし、そういうコンセプトを持った『RILY'S NIGHT』が終わって、自分が奇跡みたいに願っていたことが実際に叶ってると思えたんですよね。だから自分にとってもすごく大切な場所です。
 
──このツアーの中で、ステージであった出来事やファンのみなさんの反応など、印象に残っていることはありますか?
 
今市 2年前の『RILY'S NIGHT』は、ライブはできてもまだお客さんが声を出せなかったんですよ。その2年前のライブで最後にやったのが「星屑のメモリーズ」という曲で、その時、声は出せないけどみんなでペンライトを振るセクションを設けたんですよね。それがめちゃくちゃきれいで、すごく印象に残ってました。そして今回の『RILY'S NIGHT』の最後の曲も「星屑のメモリーズ」で、前回はペンライトを振っていたセクションを、今回はやっとみんなで歌えることになって、その歌を初めて聴いた時は胸にグッと来るものがありましたね。「星屑のメモリーズ」という曲自体、自分とファンの方を繋ぐ曲でもあるので、やっぱりみんなに歌ってほしかったんです。コロナ禍ではできなかったから、今回やっとそれを叶えることができました。
 
──そして早くもアリーナツアー『RYUJI IMAICHI LIVE TOUR 2024 “R”ED』が6月29日の静岡・エコパアリーナからスタートします。こちらはどんなツアーになりそうですか?
 


今市 『RILY'S NIGHT/LOST“R”』は世界観を持って、映像を駆使して、ストーリー仕立てで作ったツアーだったとしたら、今回のアリーナツアーは“ザ・ライブ”。歌と音楽、あとはがっつりパフォーマンスを重視して、人間で魅せる、みたいなことになるのかなと思っています。この『“R”ED』が今年の活動のメインとなる場所ですね。今年、ソロデビューして6年になるんですけど、これまでの活動で“TEAM RYUJI”という名前ができるぐらいダンサーたちともミュージシャンたちとも信頼し合っているし、そんなみんなが総出でがっつりやるぞと気合が入っています。というか、気合いしかないです。今の自分ができるすべてのこと、気持ちも含めて、全部やり尽くす気持ちでいます。ラストの公演が終わる頃には本当に燃え尽きちゃうぐらいの覚悟でやりたいですね。ソロとして1つの区切りというか、集大成になると思います。
 
──ソロとして今後の目標、やりたいことや夢はなんですか?
 
今市 言ってることはずっと変わらないんですけど、長く歌を歌い続けたいなと思っています。自分の歌で元気になりましたとか、人生が豊かになりますと言ってくださる方がいらっしゃる限り、やれるまでしっかりやりたいなと思ってますね。さっきも言いましたが、歌で“愛”をしっかり届けていきたいです。自分も年齢を重ねていく中でいろんな経験を積み重ねて、自分自身に深みを出して、自分も愛を感じながら、これからも長く“愛”というものを歌で伝えていく、というのが目標です。
 
 
撮影 長谷英史




NEW ALBUM
『R』
2024.06.26 ON SALE

 



『RYUJI IMAICHI CONCEPT LIVE 2022 "RILY''S NIGHT"』
https://avex.jp/ryuji_imaichi/news/article/?id=1099249


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尹秀姫(ゆんすひ)
WRITTEN BY尹秀姫(ゆんすひ)
出版社勤務を経て、現在はフリーの編集・ライター。たまに韓国語の通訳・翻訳も。K-POPを中心にさまざまなアーティスト・俳優にインタビューしています。
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