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Eiji(ex.FACT)/FZ(sfpr)/InvaderousによるDrums+2DJの変則バンド「Radical Hardcore Clique」が、歴史から逸脱する勇気を感じさせる1stアルバムをリリース。フューチャーベースからブレイクビーツ、ドラムン、トラップまでを生ドラムで奏でるラウド・バンドの決意表明的作品。

2023.03.29



00’sのラウド・シーンの先駆者バンド『FACT』の元ドラマー『Eiji Matsumoto』と、同じく、日本のエレクトロニック・バンドのパイオニア『sfpr』の『FZ』を中心に、新進気鋭のトラックメイカー『Invaderous』を加えた変則スリーピース・バンド『Radical Hardcore Clique(ラディカル・ハードコア・クリーク)』が、自身初となるフル・アルバムを突如リリースした。

ここ数年は、Radical Hardcore Clique名義で、DIPLOやNERVOといった世界的アーティストのリミックスを手掛けたり、多くのトップ・アーティストの楽曲をプロデュース、あるいは、STAR ISLANDや東京パラリンピックなど世界的なイベントへの楽曲提供など、プロデューサーあるいは音楽家として幅広い活動をしてきた彼ら。

特に、イギリスの世界的インフルエンス・メディアのプレミア・コンテンツ用に制作した「雅楽」+「Trap」による「Japalanta(あるいはTrapanese)」と呼ばれるミクスチャなサウンドは、UKを中心に大絶賛され、「RADER RADIO」などでもオンエア、辛口で有名な「Pitchfork」のライターからも高い評価を獲得した。

国内外から大きな注目を集めた雅楽トラップ
「Circle / FAMM’IN」Prod. by Radical Hardcore Clique


今回りリースされたのは、実に2015年から8年もの歳月を経て製作された11曲。ブレイクビーツやドラムンベースなどのベースミュージックはもちろん、ダブステップ、トラップ、さらには、ハードスタイルまで、ありとあらゆるクラブサウンドをディープに詰め込みながら、自身のルーツであるパンクやハードコアなど、日本ではラウドと呼ばれるに至ったサウンドの『未来』を感じさせるディープかつ新しい音に仕上がっている。

『Bloc Party』や『At The Drive-In』を手掛けた『Alex Newport』がドラムのRECを行い、それ以外はセルフ・プロデュースにて録音された。Mixは『D.O.I.』、マスタリングはSterling Soundの『Tom Coyne』と『Randy Merrill』が手掛けた(製作途中でTomが亡くなり、Randyがそれを引き継ぐ形で完成させた)。

feat. Voには、プロデューサーとして『Zedd』などとコラボする一方で、『m-flo』のlovesシリーズのVoとして活躍するなどシンガーとしても評価の高い『Emyli』、元『LOST』のヴォーカル『Hiroki Nakamori』、USノフィメール・ラッパーの「Dlush」などを迎えている。

3曲分のクロスフェード(YouTubeリンク):


百文は一聴にしかず。

脈々と流れるアンダーグラウンドから興り続けるクラブ・トレンドの本質と、ロックの硬質な部分を体現するハードコアの精神の両方を継承しながらも、新たなカタチへのこだわりが時に冒涜的に響くほど、ストイックで孤高なサウンドにまずは触れてみてほしい。

バンド名にある単語は、それぞれ

Radical:革命的な、急進的な、過激な
Hardcore:筋金入りの、(音楽ジャンルとしての)ハードコア
Clique:派閥、徒党 (語源はフランス語で「音を立てる」の意)

という意味を持っており、総じて
『革新的で過激なハードコアを奏でる不穏分子たち』
というステートメント(宣言)にもなっている。

今回、バンド名をそのままアルバムのセルフタイトルにしたのは、彼らのそういった決意表明に違いない。
歴史を知りながら、そこから逸脱する勇気を感じさせる作品だ。

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Radical Hardcore Clique / 1st Digital Album
『Radical Hardcore Clique(Self-title)』
各配信リンク:https://avex.lnk.to/RHC0329

Soundcloud:
https://soundcloud.com/user-439241310
Twitter:
https://twitter.com/RHC_Japan
Instagram:
https://www.instagram.com/radical_hardcore_clique/
 
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