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揺らめきながら凛と響く歌声、アンビエントとメッセージを兼ね備えたサウンドで話題を集める“ゆうさり”。 ヘッセ「郷愁」にインスパイアされたサウンドスケープ溢れる新曲本日リリース

2023.12.20



niikawa rikoによるソロプロジェクト、ゆうさりの3か月連続リリース第2弾。小説の一場面(ヘルマン・ヘッセ『郷愁』)から作られた本楽曲は、ささやかな歌声によって淡々と物語が進められる後ろで、自身で集めた環境音からなるサウンドスケープが緩やかに移りゆく。シンプルなビートとドロップチューニングのクラシックギターによる印象的なフレージング、エレクトリックピアノのぼやけた音像が、詞による景色の描写をより豊かな感覚にする楽曲。
記憶の彼方にぼんやりと映し出される幼き頃の風景と、相まって浮かび上がるあやふやながら強い感情を呼び起こす今曲は彼女の真骨頂とも言える楽曲となっている。
又同時MUSIC VIDEOも公開。着想と音楽の間にあった自身の感覚を銅版画・アニメーションで掬いあげたMUSIC VIDEOは版画家rin sasazakiによるもの。
来年1月には集大成となるミニアルバムもリリース予定のゆうさり。ゆったりと確実な歩みを進める彼女に注目して欲しい。
 
【セルフライナー】
揺籃(ようらん) はゆりかごと同時に幼児期、またものごとのはじめの頃、場所をいいます。
欄干は橋の手すりのほか、星・月の光が鮮やかなこと、涙が盛んに流れることをいったそうです。
夜とっぷりとしたなめらかな湖の中、子供時代の膜がはった夢のような記憶で、眺める感覚が混ざり合うこと。舟を漕ぐ眠り、櫂が砕く光。それらをヘルマン・ヘッセ『郷愁』の一場面から思い、歌詞とギターのフレーズを書きました。
ガットギターはドロップC、それに全ての弦を低めにチューニングしています。肌に合うアンビエント、気配がする音楽、いつもバランスがしっくりくるそれらへの気持ちを込めてサウンドコラージュのように水温を重ね、ギターと一緒に景色を描こうとしました。
ジャケットの銅版画はrin sasazaki、わたしはがらすのような破片を置いて編集しています。
ミュージックビデオは同じくrin sasazaki によるもので、着想と音楽の間にあった自身の感覚を銅版画・アニメーションで掬いあげてもらいました。
すべての揺籃のときへおくります。
 
【RELEASE】
ゆうさり
2023年12月20日(水)
Digital Single
「揺り籠」
配信リンク:https://big-up.style/4t8t8rsNEg
 
MUSIC VIDEO

Director:rin sasazaki
 
【PROFILE】
ゆうさり (Yuusari)
2002年生まれ、新川莉子によるソロプロジェクト。
作詞作曲、演奏、歌唱、録音を自室にてみずから行うスタイルで音源を制作。
クラシックギターと歌とを軸に、ソロ・ドラムとの二重奏・エレキギターを手にしてのバンドセットなど、さまざまな形でライブを行う。
2020年、SoundCloudにて楽曲「汽水」を公開、ゆうさり名義での活動をはじめる。
2021年、シングル『汽水/ 目映く』、7曲入りミニアルバム『由来』をリリース。
写真家・山口明宏の個展に主題歌「芽」を制作。会期中に会場のTEGAMISHA GALLERY soel にて演奏。
『由来』のCD盤を自主制作。デザインを自ら手掛けた本作は、手売りのほかHOLIDAY! RECORDSやTheDomesticなど各ショップへとひろがり、タワーレコード渋谷店「タワクルコーナー」にて取扱。
2022年、シングル『芽』をリリース。
2023年にかけてライブを重ね、ゆうらん船・内村イタル/uami/ 宗藤竜太/ 細井徳太郎/ 君島大空 らと共演。
2023年2月、新潟にてfigbash、尾瀬四郎の二人との企画「おはなしみっつ」を開催。
6月には東京・京都の二箇所にて幽体コミュニケーションズとの企画「游-汽水のいちぞく-」を開催。
表現は音楽によるものにとどまらず、「游-汽水のいちぞく-」の各公演では、本編の演奏のほか、即興の詩や演奏にライブペインティングのような工作を織り交ぜたライブを展開。また、写真家の染谷かおりを中心に共同で制作したWeb連載“loin” においては、月替りで詩やエッセイを担当。
 
https://linktr.ee/yuusarimusic
 
【ライブ情報】
・2023.12.21(木) 神保町 試聴室
 
 
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