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STAR ISLAND FUKUOKA 2024

【STAR ISLAND 2024】東京タワーやレインボーブリッジの景色に花火とドローン。目に映る夜空が全てキラキラする!【6月1日・2日開催!】

2024.05.22
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音楽
花火
先週は5月11日に開催された「STAR ISLAND FUKUOKA 2024」のレポートを掲載しましたが、お台場海浜公園での東京公演も6月1日・2日と間近に迫ってきました。そもそも「STAR ISLAND」って何?という方々にも分かるように、その概要やコンセプト、魅力について、エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ株式会社の松下 豪さんに教えていただきました!
 
 
見慣れたお台場海浜公園が「愛に溢れたパラレルワールド」になる!
 

 
──「STAR ISLAND」の東京公演が迫ってきました。久しぶりですね。
 
松下 はい。「STAR ISLAND」は2017年から始まって、18、19年とお台場・豊洲で開催されたんですが、東京開催は19年以来、5年ぶりで、前回からはいろいろな点がアップデートされています。今回こういうところがすごいというところを、お話できればと思います。
 
──日本では5年ぶりということですが、その間に海外で開催されていたんですよね?
 
松下 はい。シンガポールでのカウントダウンのイベントを、18年から19年にかけてのカウントダウンから始まってやっているんですが、昨年に関しては会場の改修工事が始まった関係で縮小した形になっていまして、フルパッケージでやるのはかなり久しぶりです。あとはサウジアラビアの建国記念日でも開催しています。
 
──まず「STAR ISLAND」というのはどういうイベントなんでしょう?
 


松下 コンテンツとしては花火がメインになるんですが、最近よく行われているミュージック花火といったものとは一線を画していると思っています。今回開催されるのはお台場の海浜公園という場所で、皆さん遊びに行ったことがあったり、どういうところか分かってる場所だと思うんですけれども、そこが全くの別世界みたいになって、「愛に溢れたパラレルワールドが出現する」みたいなコンセプトがまず根幹にあるイベントです。その世界観を作り上げるために、花火やドローン、パフォーマンス、レーザーや照明といった要素による演出が入っているんですが、それらはあくまでも世界観を作り上げるための手段でしかないんですね。
 
──5年ぶりということで、いろんな点がアップデートされているということですが。
 
松下 まず今回、東京開催としては初めてドローンを導入しています。福岡公演でもドローンによる演出を行ったんですが、お台場海浜公園というのは、そもそもドローンが完全に禁止されている場所なんですよ、法的に。
 
──そうなんですね。でも今回は飛ばせるんですよね?
 
松下 今回どうして可能になったかというと、東京都との打ち合わせを何回もさせてもらった上で、これからインバウンドだったりに向けてより公園の魅力を増大していこうということで、ドローンを試験的、検証的にやってみようというところで特別に許可が下りたんです。今回、ドローンを1000台使うんですね。1000台というのは国内イベントではかなり規模的に大きく、なかなか国内では体験していただける機会も限られていると思います。
 
──1000台のドローン、貴重な体験になりそうですね。
 
松下 そうですね。5月の福岡公演でも同じくドローンの飛行は初めてだったんですよ。やっぱり福岡の方々にもドローンに対しては非常に大きく感激していただけました。その感激は東京公演でも同じように感じてもらえるんじゃないかなと思います。ロケーション的に、後ろに東京タワーやレインボーブリッジが見えていて、そこにドローンが上がって花火が打ち上がる様子というのは、かなり圧巻だと思うんですね。そこでかなりアイコニックな、「STAR ISLAND」らしい景色が作れるかなと期待しております。
 
──ドローンのパフォーマンスというのはどういうものですか?
 


松下 花火だけでも夜空を完全に覆い尽くせると思うんですが、それプラス、ドローンが加わることによって、目に映る夜空が全てキラキラしてるという情景を作れていると思います。国内でもドローンを使ったイベントは増えてきていますが、「STAR ISLAND」の特色として、全ての要素が音楽と完全にシンクロしているという点があるんですね。音楽を軸に花火の打ち上げタイミングだったり、ドローンのフォーメーションを変えるタイミングや光るタイミングを本当にコンマ秒単位で完全にシンクロさせているというところが強みなので、そのクオリティには期待していただければと思います。特にお台場のあの場所でドローンを使ったパフォーマンスが楽しめるのは、現状「STAR ISLAND」だけですし。
 
──花火も大きな特徴の一つだと思いますが。
 
松下 花火に関しては、「STAR ISLAND」では花火煙火店さん、実際に花火を作ってる職人さんが3社にまたがってるんです。中心に入っているのが江戸時代末期から、100年以上の歴史を持つ丸玉屋小勝煙火店さん。それから山梨に拠点があるマルゴーさん。こちらは発光の強い星を使った時差式花火に特徴があって、色がパンパンパンと変わってくる花火が特色で、海外でもかなり評価されています。それと、紅屋青木煙火店さん。こちらは現代の花火の神様とも称される青木昭夫氏が代表を務める煙火店で、菊花型花火が得意です。この3社が共同でやってるんですね。各社のいいところが本当に織り混ざって、花火としても非常に見応えがあるものになっていると思います。
 
──その3社は業界内でも有名なところなんですか?

 

松下 花火業界ではいわゆるドリームチームみたいな感じですね。そこだけでも大きな魅力だと思います。しかもお台場海浜公園はロケーションがバツグンなんですね。先ほどもお話しした通り背景がすごくキレイで、いかにも東京という眺めだけでも、僕らはよく「ロケーションエンターテインメント」と呼んだりしてるんですが、ロケーション込みでその場所の価値を最大化するという点もコンセプトの一つにあって、それを満たすにはもう絶好の場所だと思っています。
 
──東京に住んでいる人も改めて東京の魅力を楽しめるし、これを見に東京に来るのもよさそうですね。
 
松下 海外からの旅行客にとっても大きな魅力になると思います。海外の方々から、日本式の花火はすごく評価されているんですよ。花火自体はもちろん海外にもあるんですが、爆竹みたいにババババッと上がるだけのものがメインなので、日本式の凝った花火は本当に驚かれます。サウジアラビアで開催された時には、現地の方から「魔法みたいだった」というお声もいただいて、やっぱり日本式花火の価値を僕らもそこで改めて実感しましたし、それを広げていくきっかけにもなればいいなと思っています。今、日本国内では花火大会がどんどん縮小しているんですよね。
 
──そういうニュースが確かに増えていますね。
 
松下 運営費が膨れ上がったためだったり、スポンサーがつかなくなったりが原因なんですが、それによって花火師さんの活躍の場が国内ではなかなか増えないという状況なんです。その中で海外に羽ばたいていくきっかけ作りにもなればいいなと思っています。先ほどお話ししたマルゴーさんお得意の時差式花火は、パーン!と上がった後に外側から順番に色が変わって様子を細かく表現できるんですよね。それは本当に海外にはない技術なので、そういうものをどんどん広めていきたいですね。
 
 
老若男女、どんな人もさまざまな楽しみ方ができるイベント!
 
 

──パフォーマンスについてはいかがですか?
 
松下 今ご一緒させて頂いているコレオグラファー(振付師)はSeishiroさんという方で、有名なところではレコード大賞を受賞した乃木坂46の「インフルエンサー」や「シンクロニシティ」の振り付けなどの実績がある方です。花火、ドローン、音楽、レーザーなどド派手な要素が同時多発的に発生するSTAR ISLANDという特殊な環境下で、引き算の美学を持ってお客さんにとってはより見やすい、楽しいパフォーマンスになっていると思っております。


Seishiroさん

──それは楽しみですね。
 
松下 このパフォーマンスのレベルだけ見ても非常に高い見応えのあるものになっています。また、「雷光炎舞かぐづち-KAGUZUCHI-」さんのファイアパフォーマンスは以前から入っていただいているんですが、今年は人数が今まで今までで一番多いです。過去最大数のファイアパフォーマーがステージのサイドでパフォーマンスするんですが、かなりボリューム感があっぷしています。もう本当にが目の前が火で埋め尽くされるぐらいのボリューム感でお楽しみいただけるかなと思っています。


 
──観客席は何種類あるんですか?
 
松下 「STAR ISLAND」の特徴として、座席によっていろんな見方ができるという点があるんですが、「ペアシート」は2人1組で座れる席、「グループシート」は4人1組で座れる席がある他、特に珍しいのが「ディナーシート」ですね。ディナーを楽しんでいただいた後に花火をそのままご観覧いただける席は「STAR ISLAND」らしさ、魅力かなと思っております。
 
──カップルは「ペアシート」でリラックスしながら、みんなでワイワイ見るには「グループシート」と、楽しみ方もそれぞれですね。
 
松下 「STAR ISLAND」は老若男女どなたでも楽しんでいただけるということを目標に掲げていまして、「キッズエリア」もご用意しています。花火大会ではお子様連れで混雑の中を長いこと歩いて、必死に場所取りして……というイメージがあると思うんですが、そこの労力を省いて、十分に楽しんでいただけると思います。
 


──最近はロックフェスでも「フェス飯」が楽しまれていますが、フードに関しては?
 
松下 フードエリアで今回もキッチンカーを出店してもらうので、そこでお楽しみいただけます。「STAR ISLAND」の開演は19時ですが、開場は16時なんですね。どうしてそんなに開場時間が早いかというと、開場してお客さんが会場内に入ったところからの世界観が作り込まれていて、僕らが「STAR PEOPLE」と呼んでいる大道芸人やバルーンアーティストなどがあちこちにいますので、開場してすぐでもお楽しみいただけるようになっています。また、今回はDJも入っていますし、夜の本編に向けてゆっくり楽しんでもらえたらなと思っています。
 


──だったら、もう早く会場入りした方が楽しそうですね。
 
松下 そうですね。通常の花火大会って、みんなギリギリに来られるパターンが多いんですけど、そこは僕らも本意ではなくて。せっかくなのでゆっくりまったり楽しんでいただきたいという気持ちがあるので、花火が打ち上がる前にも楽しめるコンテンツは初年度から厚めに設定しています。
 
──日本発の「STAR ISLAND」ですが、その世界観は世界各国に通じるものなんですね。
 
松下 「STAR ISLAND」とはコンセプトは差別や忖度のない愛に溢れた調和の取れたもう一つの地球であり、未来の地球が少しでも素晴らしい星になるようなアイデアの実験の場です。これは総合演出の小橋賢児さんの表現したい思いが強く反映されているものです。見た人の人生にとっての分岐点になるような感動を与えて、その結果、地球がよくなっていくということなんです。単に楽しんで、パーティーしてブチ上がればいい……ではなく、何かいい影響を得てもらって、世界がよりよくなっていくというところを目指しています。
 

小橋賢児さん

──なるほど。
 
松下 「STAR ISLAND」はオープニングとフィナーレがあって、その間が4章の構成になっているんです。その中で、楽しいシーンもあるし、重苦しいシーンもあります。全編セリフがあるお芝居とは異なり、基本的にはノンバーバルなコンテンツですが、しっかりと
コンセプトに基づいたストーリーが紡がれています。ただ花火が派手で、ドローンがキラキラしてて、「キレイだったね」と帰ってもらうのも楽しみ方だと思いますし、そういったストーリーというところまで音楽をベースに汲み取って、そこに込められたメッセージまで読み込んでもらえたらまたうれしいですし、そういったポジティブな循環を作るきっかけになるだろうなというところが強くあります。
 
──お聞きしていたら非常に楽しみになってきました(笑)。ありがとうございました!
 
 

  ●STAR ISLAND 2024
日時:2024年6⽉1⽇(土)・2⽇(日) 開場16:00 開演 19:15 閉演21:00
会場:お台場海浜公園
予定来場者数:約15,000人/1day×2日間
後援:東京都/港区/外務省/観光庁/経済産業省/日本テレビ放送網株式会社
チケット:
STAR SEAT:¥8,500(税抜) / ¥9,350(税込) / 1名
STAR VIEW:¥14,500(税抜) / ¥15,950(税込) / 1名               
STAR PREMIUM VIEW:¥16,500(税抜) / ¥18,150(税込) / 1名
CAMERAS ALLOWED SEAT:¥17,500(税抜) / ¥19,250(税込) / 1名     
STAR PREMIUM PAIR:¥35,000(税抜) / ¥38,500(税込) / 2名   
STAR GROUP SEAT:¥70,000(税抜) / ¥77,000(税込) / 4名
LIMITED STAR SEAT -DINNER-:¥66,000(税抜) / ¥72,600(税込) / 2名


【STAR ISLAND OFFICIAL SITE】
https://star-island.jp/

【STAR ISLAND YouTube】
https://www.youtube.com/c/STARISLAND

【STAR ISLAND Instagram】
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高崎計三
WRITTEN BY高崎計三
1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。

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